テレビ取材について

先日、某地元テレビ局の方がご来店、軽くお話した後、

「番組内でちょっとご紹介したりとか、どうですかね?」という話になりました。
地元テレビ関係の取材の話はときどきありますが、今まで受けたことはありません。
今回も遠慮させてもらいました。
そういった取材のお誘いにはいろんな思いがあります。
取材側のお立場もわかりますので、ここで毒を吐くつもりはありません。
まあ当たり障りなく言うと、
「不特定多数の視聴者に、わずか数分間で一度に紹介する」
というのは、なんとなく受け入れられないです。
以前、ちょっとした冊子に掲載してもらったことがありました。
ごく限られた人しか目にしないようなもので、
取材の方からも実際にご注文をいただき、
素敵な紹介文に私も満足していました。
しかしそれでも、こちらの意図は、冊子をご覧の方々にはなかなか伝わらないもんですね。
その後の対応に少々苦慮したという経験もあります。
本気で事業を拡大しようと考えれば、いろんなメディアにお世話になって、
抱えきれないくらいの注文を取って、次のステップに進むべきだとは思うのですが、
残念ながら私にそこまでの甲斐性が無いということです。
さて、今日も単品のオーダーメイド製作にこつこつ励みます。

実用新案の売り込みを受けた件

ある個人の方から「この実用新案を使って商品化をお願いします」という旨の文書が送られてきました。
「実用新案を使った商品の試作をしたい」
というご相談は以前にも何度かありましたので、
そういう話なのかと思い連絡を取ってみると…
☆先方が権利を持つ実用新案を使って、当工房が商品化・販売・売上アップ。
☆売れた数に応じた報酬を先方に支払う。
という感じの話でした。
ご本人は売れる商品になることを確信しておられる様子で、真剣です。
しかしアイデアの内容はというと、袋物の特性など全く無視した机上の空論。
正直、私から見ると魅力はゼロ。
「うちでは商品化は難しいです。
少量生産の個人工房なんかじゃなく、大手に売り込む方が報酬もたくさん入りますよ」
とお断りしました。
実用新案は申請から登録・維持には費用がかかるものなので、
元を取りたいというお気持ちはわからなくもないです。

でも、この程度のアイデアで、自分は何もせず、
生産者・販売者からピンはねできるだろうという発想が気に入らんですね。
毎日工夫を凝らして仕事をしている身として、馬鹿にされているような気分です。
追記:知的財産の考え方を否定・軽視するつもりは毛頭ありません

バッグを作りたい方へ

昨日「バッグ作りをしたい」という学生さんが工房見学に。

商品を見てみたいとのことだったので、工房のサンプルを見てもらい、
ちょっと話をしてお帰りになりましたが、
収穫はあったかどうか・・・
私はバッグ作りをしようと決めた20代半ばに婦人靴の量産メーカーに転職ました。
本当はバッグメーカーが良かったのですが、成り行きでそうなりました。
生産現場で5年間、ミシン・道具・革などの扱いや、物作りの流れを学びました。
体で学んだっていう感じです。
バッグとは無関係の仕事も多々ありましたが、
こういう経験ができたことはラッキーだったと思います。
やはりいろんな作業の数をこなして得たものはとても貴重な財産です。
その後バッグ作りを始めてからは、まさしく試行錯誤でなんとか続けています。
今でもわからないこともいっぱいあります。
経験や知識は多いにこしたことはありませんし、目指すものにもよりますが、
「バッグを作る人」になるためのアプローチは人それぞれで良いと私個人的には思います。
(本場の鞄職人さんには笑われるかもしれませんね)
別にどんな道具を使おうと、どんな材料やテクニックを使おうと、
作るものをイメージして、形にして、買ってくれる人がいて、自分が食べていければ。
かえって固定観念が無い方がおもしろい物作りができる場合もありますし。
あとはやり方次第、アイデア次第!
うちのような超低空飛行の工房から学ぶものなど無いとは思いますが、
真剣に考えている方には多少のアドバイスならできるかもしれません。
「やめときなさい」なんて言いませんよ。
がんばってくださいね~