綿帆布の防水性

↓当工房の使用するパラフィン防水加工9号綿帆布。
(新品の帆布に水をかけた直後の状態)

【当工房使用の帆布について】
当工房の使用する9号綿帆布は「パラフィン防水(ロウびき)加工」がされています。
はじめは水滴を弾くくらいですが、その効果はご使用により薄れます。

そもそも帆布(特に9号帆布)は生地の織り目が硬く締まっており、水に濡れることで繊維が膨張して、より水を通しづらくなるとされています。
この帆布の防水性がパラフィン加工でより強化されています。
しかし、生地自体が濡れない「撥水機能素材」の防水性とは異なります。
「綿の生地としては水を通しづらい」くらいにお考えください。
カラー帆布は濡れると色落ちもしやすくなります。
水濡れ前提でのご使用はおすすめしません。

リアル頭陀袋:ずだぶくろ(ずたぶくろ)

頭陀袋(ずだぶくろ)

1 僧が修行の旅をするとき、経文や食器などを入れて首にかける袋。

2 仏式で死者を葬るとき、その首にかける袋。
3 いろいろな物が入るような、だぶだぶした袋。
 (↑goo辞書より引用)

一般的には3番目の意味あいで使われることが多いですね。
本来は、
「ずたぶくろ」・・・ではなく
「ずだぶくろ」・・・なんだそうです。漢字で書くと納得ですよね。
今回はまさに、寺院のご住職からのオーダー。
カブセ全体に格子状にステッチを入れました。当工房なりに雰囲気を出したつもり。
(もちろんご住職の了解はいただいてます)

とはいえ、留めにマグネットを使ったり、スマホ専用ポケットをつけたりと、
それなりに現代風の仕上がりです。
【お問合せ番号】o99c1109159

椅子の張替えお問合せについて

うちはバッグ屋ですが、
「椅子の張替えをしたいんですけど」というお問合せがときどきあります。
専門職の方々がいらっしゃいますのでそちらに聞いてみてください。
【椅子張替え】で検索するとけっこうヒットします。
それでもなぜか先日引き受けてしまった仕事↓。しかもかなり遠くのお客様。
寸法どおりに縫ってくれればそれでいいからとのこと。
座面と背もたれ、両端にパイプを通すように作るだけ。

布物ですのでミリ単位で正確にというわけにはいきませんが、まあそんなにナーバスになることもなかろうということで、先日1セット仕上げました。
お送りしたところ、「ぴったりでしたよー」とのことでひと安心。
でもやっぱり、こういう仕事は、専門家に依頼する方が間違いないですよ。
【お問合せ番号】o99p1110637