特大薄型バッグ

印刷関係の企業様からのオーダー。
ヨコ85cm×タテ60cm×マチ10cm 特大ブリーフケースといったところ。

部署間の業務受け渡しに使われるそうです。
透明ビニールのポケット付き。荷物の行き先などを表示するためと思われます。
製作打合せ時点で、少々問題が出てきました。
「使ってみると不都合が出るかもしれない。別のやり方をおすすめします」
とお伝えしました。
製作側と発注側で重視する点に違いがでるのはよくあること。
最終的に「まずは1つ、使えるかどうか作ってみよう」というご指示をいただき、お客様のご要望優先で作ることに。
ということで、安心して製作にかかることができました。
先日納品。この仕様でOK。
私の心配事は、お客様にとってはたいした問題ではなかったようです。
さらに同仕様で追加オーダー!またがんばります。
【お問合せ番号】o99p1202571

『太鼓のバチ』のキャリングケース

和太鼓を演奏されるお客様からのオーダー。
「撥(バチ)」用のバッグを製作しました。
長さ55cm、筒の直径15cm。斜め掛け用。
これに数種類のバチを収納するのだそうです。
随所に革を使い、質感の高い仕上りとなりました。
これだけでもそう簡単なものでもないのですが・・・

今回はお客様より
「バチが中で暴れないようにできれば仕切りをつけてほしい」というご要望。
あくまで「できれば」ということで承りました。
製作ぎりぎりまでどう作ろうか悩んだ結果・・・

2分割よりも3分割の方が中での移動が少ないと思い、このようになりました。
「ちょっと仕切りをつけただけ」に見えるかもしれませんが、
この内側を作るだけでも簡単なトートバッグ数個分の手間はかかります。
また、こういうバッグは作業手順をちょっと間違えただけで
全てパーになる恐れもあり、なかなか緊張感のある仕事でした。
使ってみるときっろいろいろ難点は出てくると思いますが、
ひとまずは喜んでいただけたのでうれしいです。
<余談>
手間のかかる作業はもちろんたいへんで時間もかかりますが、
それ以上に難しいのは「どうやって作るか」です。
お客様のイメージに近い絵を描くだけならわりと簡単です。
しかし実際作ることを考えると、「これは無理だよ」というご要望も多々あります。
特にうちのような道具の揃っていない工房は制約も多いです。
「お客様のご要望をある程度満たしつつ、実現可能な製作案を練る」という作業に
毎度苦心しております。
【お問合せ番号】o99p1200195

2代目ペンギンバッグ

同じ写真を並べたわけではありません。
左は8年前に製作した初代ペンギンバッグ、右は先日製作した2代目です。外観はほとんど同じですね。

ペンギン好きのお客様からのご注文。
2度修理をしてお使いいただいただのですが、もう限界ということで
同じものをオーダーいただきました。
今までの仕事の中で、コンセプトのおもしろさではNo.1です。
たいへんお待たせしましたが昨日納品。またかわいがっていただけると思います。
8年前当時は良かれと思ってやったことも、
時を経ると「ここはこうする方が良い」という点もたくさん出てきてしまいます。
今回も細かな作り方はかなり変えました。
特に作り手としては「よりスマートな造り」を追求してしまいます。
見た目や使い勝手・耐久性には直結しない部分で、けっこうこだわってしまったりします。
【お問合せ番号】o99c1116629