ステッチの色

当工房のバッグ製作は、基本的には帆布部分は生地と同色の糸、
革部分はベージュ色の糸で縫うことにしています。
いろんなバッグを作ってきて、私としてはこのやり方がしっくりくるのです。
でもときどき「ステッチはこの色で」というご指定で作ることはあります。
写真は旧カタログ商品B06。アクセントにベージュのステッチを、とのご希望。
仕上がりはこんな感じ。
全てのステッチの色をベージュにしてしまうと「ごちゃごちゃ」しそうだったので、
今回は細かなところは黒のまま、大きくラインの出るステッチをベージュに変えました。
これはこれでかっこよく仕上がったと思います。
※ステッチ変更には若干の特注費をいただくことになります。
ちなみに標準品はこちら。
けっこう表情が変わるもんですね。
ステッチを変えると、少々「粗い」感じの仕上がりにはなると思いますが、
どちらが良いということではないので、なるべくご要望には応じていきたいと思っています。
※あくまでおすすめは同色ステッチです。
感じ方は人それぞれですので、「色を変えた方がおしゃれですよね?」とか聞かれても困ります。

オーダーメイドトートバッグ

外観は定番モデルT04がベース。
全体にサイズを大きくして、持ち手を革にした感じ。

しかし今回のオーダーの肝はその中身。

ジャン!『THE 3層構造』

それぞれにしっかりマチのある3室のトートバッグで、真ん中はオープン、
外側2室はファスナー開閉。各部屋に内ポケット付き。
外側のバッグとインナーを別々に作って、最終段階でドッキングさせました。
オーダーメイドは一発勝負なので、こういうのは設計どおりに組み上がった時に少し興奮します。
通常の特注製作は、定価+数千円といったところが多いのですが、
今回の場合は
「バッグ数個分の費用をいただいて、ご希望に近づけるよう徹底的にやってみた」
そんな感じの仕事でした。
たいへんお待たせしましたが先週納品。ありがとうございました。
【お問合せ番号】o99t1116236

2度目のオーダー

6年ほど前に製作したバッグ。
ファスナーの具合が悪くなり再びオーダーいただきました。
ポケットの追加など細かな修正を加えて製作。
下の写真では見えませんが、黒/赤コンビの外観は前回を踏襲。
比べると黒帆布の経年変化がよくわかりますね。

たいへんお待たせしましたが先日納品!ありがとうございました。
同じようなものを作るにも、何年も経つと細かいところで違った製法になる事が多いです。
そのときそのときで最善を尽くしてはいるのですが、
オーダー製作を繰り返し手がける中で「こうした方が良いのでは」と感じたことは常に取り入れるようにしています。
もちろんこちらは改善しているつもりです。でも結果的に「1回目の方が良かった」ということもあるかもしれません。
【お問合せ番号】o99t1115591