修理報告

先日ご紹介した窃盗被害のバッグ。

 

内側に当て布をしてとりあえずミシンで穴をふさぎ、
その部分を隠すようにペン刺し風のポケットを作りました。
「とりあえず使えれば」ということでしたので、
相談のうえこのような修理となりました。

バッグは色が焼けて茶色が薄くなっているため、
補修に新品の生地を使うと浮いてしまいます。
(たいていの場合はそうせざるをえないのですが)
今回は、たまたまサンプルとして放置してあった生地がいい感じに色焼けしていたので、
それを使用しました。ぱっと見は違和感少ないと思います。
大変な目にあったバッグですが、これでもうしばらく使えそうです。

帆布製小銭入れ

たまにこんなオーダーもあります。「小銭入れ」
このくらいのサイズになると、細かな細工はほとんどできないです。
それから、いちおうオーダーメイドは3000円下限ということでお願いしてます。
【お問合せ番号】o99a1110257

他社製品修理

「基本的にはバッグの販売店なり製造メーカーにご依頼ください。販売店・メーカーの対応が受けられない場合は、どうぞご相談ください。当方の手持ちの材料、道具できることでしたら、他社製でも修理いたします。」

物を長く大切に使うことはとても良いことなので、ちょっと直せばまだまだ使えるのなら、なるべく修理して使っていただきたいというのが正直な気持ちです。
ただし、当工房はカバン修理店ではありませんので、なんでも引き受けるわけにいきません。また、物も見ないでできるかどうか判断などできません。ご了承ください。
清水区内のお客様から、私も大好きな京都の超有名老舗ブランドの修理依頼。
(当然メーカーでは修理対応もされているはずです)
うちのような工房が手を加えるのは恐れ多いのですが、
近くの方からのご依頼ですし、簡単な修理内容なので引き受けました。
ショルダーベルトが傷んでしまったとのこと。
↓ベルトの傷んだ部分を切って付け直しただけ。
 
同じ糸やパーツはないこと、多少の修復痕が残ることは事前にお話しました。
見る人が見ればわかりますけどね。でもこれでまた当分は使えますよ。