帯バッグ

昨年「帯のリメイク」でリュックなど3点製作したお客様(→過去記事)より、
その後再び帯バッグの製作依頼がありました。
届いた帯は明るい色の淡い繊細な柄。
・ショルダーベルト脱着式のトートバッグ
・ヨコ30×タテ28×マチ10cm
・開口部ファスナーもしくは内ポケットにファスナー
といったご希望はいただきましたが、色のセレクトや詳細はおまかせとのこと。
前回は黒メインで作ったので、今回は帯の色に近いグリーンベージュの帆布生地を使用、
黒い革でちょっと引き締める感じに。

箪笥に数十年眠っていた帯をお送りいただいての製作でした。
昨年12月にご依頼の品、先日やっと納品完了。
ありがとうございました~
いわゆる「リメイク」は当工房としてはイレギュラーな仕事ですが、
オーダーメイドの一環としてご相談には応じております。
受けられるかどうかは内容次第です。
古い物を新たな形に作り変えるっていうのは、ちょっと心躍る作業ではありますね。
【お問合せ番号】o99t1301329

卒業研究のお手伝い

プロダクトデザインを学ぶ大学生のお客様からのご依頼。
卒業研究としてデザインしたリュックの製作を担当させていただきました。
↓完成画像 ヨコ34×タテ50×マチ24cm のビッグサイズ

うちでは普段あまりやらないタイプのリュック。
お客様からいただいた詳細なデザイン画をもとに製作しました。
メイン開口部や内部にもいろいろ重要な仕掛けがありますが、
私からのご紹介は外観のみとしておきます。

支給していただいた国防色10号綿帆布パラフィン防水を主素材として使用。
報酬もいただきましたので、仕事としてはいつもの個人のお客様からのオーダーと同様なんですが、気持ちの面で今回はちょっと違ったかな、と思います。
若きデザイナーさんが学業の集大成として純粋な気持ちで作ったデザインを、
私の(薄汚れた)感覚で台無しにしたくないという気持ちが強かったですね。
実際の量産現場では、生産効率とかコストとか制約もいろいろあるとは思いますが、
それはそれとして、今回はできるだけデザイン原案優先。
いただいたイメージの下でなるべく実用に耐えうる物を・・・
普段は変更をお願いするような箇所もトライしたつもりです。
私は学校でデザインを学んでいないので、
大学のデザイン科という場で私の仕事を見てもらいたいという気持ちも少しありました。
こういう工房もあるということで。
いろいろ苦労はありましたが先日なんとか完成。お届けしました。
とりあえずとても喜んでいただけたので、ほっと一安心です。
学生さんということで、正直最初だけちょっと不安はありましたが、
ご連絡・お支払等とてもきちんとしていただきました。ありがとうございました。
卒業研究の「ミニカタログ」ができたら見せていただけるとのこと、
楽しみに待ちたいと思います。
【お問合せ番号】o99r1217752

形見の品をバッグに

帯を1本お送りいただいて製作。大切な形見の品とのこと。
ベースは黒無地、部分的に「抽象的な花柄」が入ったモダンな帯。
帯をさりげなく活用して、日常で気軽に使える実用重視のバッグにしたいとのご意向でした。
せっかくなのでいろいろご希望をお聞きして仕様を決め、
なんとか仕上がったのがこちら3点。
なにしろ普段とは全く違う材料。
しかもわりと細かな細工もあり、何をするにも勝手が違って正直たいへんでした。
でも受けた以上はとことんやりましたよ~。
1.リュック
花柄を大きめに使いましたが
形としては極めてスタンダードなリュック。
サイドにペットボトルとケータイのポケットつき。
カブセを上げずにファスナーで出し入れもできるように細工。
革を使って少々重厚感も出しました。


【お問合せ番号】o99r1216239

2.ショルダーバッグ
お客様ご愛用の品を見本としてお借りし、それに近いサイズ・形のものを
作りました。ベルトは斜めがけ用の変則タイプ。
ベルトの付け根にケータイホルダー装備。
帯の花柄は差し色程度に使用。


【お問合せ番号】o99c1216287
3.財布
ファスナーで開閉するタイプの長財布。
中には札入れと小銭入れ、カードホルダー。

【お問合せ番号】o99a1216238
長いことお待たせしましたが先日やっと納品。
たいそう喜んでくださって、 慣れない仕事の疲れも吹き飛びました。